足底筋膜炎を確実に治す4ステップ
今回は、足底筋膜炎で色々な治療をしてきたけど治らないと悩んでいた多くの方が、すぐに効果を実感して完治することが出来た「足裏の痛み・足底筋膜炎を確実に治す4ステップの治療方法」をご紹介します。
足裏の痛み・足底筋膜炎を確実に治す4ステップ
その1、足底筋膜炎を治すために正しい原因を知る
足底筋膜炎を治療する上で正しい原因を知ることは非常に大切なことです。
足底筋膜炎とは、かかとの骨と足先の骨をつなぐ扇状の足底腱膜が「硬くなること」で、
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりした時に上手く伸び縮みが出来ずに、無理にギュッと引っ張られて痛みを出している病気です。
その2、足底筋膜炎が起こるメカニズムを知る
なかなか治らない足底の痛み。
実は足底筋膜炎が治らない原因には、足の構造によって様々な原因が考えられます。
たとえば日本人に多いハイアーチ(扁平足の逆で、縦アーチの病的に高い状態。)の人は、構造的に後脛骨筋と呼ばれる筋肉が過緊張になって、土踏まずが浮きやすくなってきます。
後脛骨筋が過緊張になると、同時に足底筋膜も過緊張を引き起こしてきます。
つまり足の構造上、ハイアーチの方が足底に痛みを訴えるような場合は、後脛骨筋の過緊張が、”足底筋膜炎”の原因となっています。
その3、足底筋膜炎の間違った治療法をすぐにやめる
足底筋膜炎を早く治すには、足底筋膜炎の間違った治療法をすぐにやめることです。
あなたは、いままでにどのような足底筋膜炎の治療をおこなってきたでしょうか?
もし今おこなっている治療が、何ヶ月も続けているのに治らないのであれば、この先続けても効果は期待できません。
これから紹介していく治療方法を試しているのであれば一度やめて見ることが大切です。
アイシング・湿布で冷やす
どうしても痛い場所があると、思わず冷やしたくなりますが、これはしないでください。
足底筋膜炎は炎症の“炎”の文字がついていますが、足裏の筋肉(筋膜)が内出血を起こして、腫れて炎症で痛みを出しているわけではありません。
足底筋膜炎の痛みは、「足裏の筋肉が硬くなってしまったからです。」
アイシング・湿布は、筋肉を硬くするので余計に症状を悪化させてしまう可能性があります。
足の裏は冷やさずにお風呂で温めることです。
テーピング・サポーター
サポーター・テーピングは治療に使うものではありません。
痛いからといって、サポーター・テーピングをつけた状態で日常生活をすごしていると足裏の筋肉はどんどん弱くなります。
さらに、本当は痛いのにサポーターを付けることで無理をしてしまい、症状を悪化させてしまう可能性があります。
サポーター・テーピングは安易にむやみに付けないことです。
電気治療・マッサージ・ハリなど
一般的に足裏が痛いと病院・整形外科や接骨院に行かれる方が多いと思います。
マッサージや電気治療をしてもらうと何か治療をしてもらった感じがします。
しかし、気持ちが良くても、どんなにやってもらった感があっても、結果的に治らなければ意味がありません。
「足底筋膜炎」は、足裏の「筋膜」が硬くなっている病気です。
病院や接骨院でおこなう電気治療・マッサージ・ハリ(強い刺激の治療)は、足裏の「筋膜」をさらに硬くすることがあるのです。
強い刺激の治療をすると結果的に筋肉を硬くしてしまう可能性があります。
ストレッチ
ストレッチのやり方によっては、筋肉を硬くしてしまう可能性があります。
過度なストレッチはマッサージと同じように筋膜を壊して筋肉を硬くさせてしまいます。
足底筋膜炎の痛みがある時に過度なストレッチは症状を悪化させてしまう可能性があります。
一生懸命にストレッチして筋肉を伸ばすことは逆効果になります。
インソール
インソールとは靴に入れる中敷きのことです。病院で勧められたり、スポーツ用品店で売っています。
インソールには土踏まずを持ち上げて、偏平足を改善させて、足にかかる負担を減らす効果がある、として売られれています。
それ以外にもクッション材が付いていて踵(かかと)にかかる圧迫を減らしたり、歩き方を補正してくれる物もあります。
インソールはサポーターやテーピングと同じように「本当は痛いのにインソールで痛みを忘れて無理が出来てしまう」ため、知らず知らずの内に無理をして症状を悪化させることになります。
注射
患部にステロイドや、痛み止めを打つことで、痛みを軽減させることができます。
しかし、何度も打つことはできません。ステロイドや痛み止めの注射は副作用も強く、医師も限度をもうけています。
注射で痛みが楽になっても、根本的に足底筋膜炎が治っているわけではありません。
注射で楽になることで、動いて負担をかけて余計にひどくなってしまうこともあります。
注射は足底筋膜炎の原因治療ではありません。痛みを和らげる対症療法になります。
体外衝撃波
最近注目されている治療方法です。踵に衝撃波を与えることで組織を壊して修復を促します。
難治性足底筋膜炎の場合、保険治療が適用されます。
本来は腎臓結石の治療にもちいられているもので、足底筋膜炎の治療に応用されて間もないため、まだ不明な点も多くあります。
有効率は50~60%と言われており、全員に効果があるわけではありません。足の裏の痛みが悪化してしまう方もいます。
体外衝撃波はリスクがあることを理解しておく必要があります。
その4、足底筋膜炎に強い治療院で治療をする
足底筋膜炎を最短で完治させるためには、足底筋膜炎の治療に自信のあるプロにみてもらうことが一番はやいです。
しかし、全国には色々な治療院が多く正直、どこに通えばいいのかわからないと思います。
選ぶポイントとしては、「足底筋膜炎の原因は、関節を支える筋力の低下だと考えている。」治療院です。
さらに、選ぶ際のポイントとしては、
・強い刺激の治療をしない ・足底筋膜炎の原因を正しく理解している ・痛い箇所だけを治療するのではなく、全身を診てくれる ・筋力低下した筋肉を強くする治療をしてくれる ・再発のことまで考えながら治療をしてくれる |
上記のことを参考に選ぶと失敗しないと思います。
足の裏は毎日使い続ける場所です。足底筋膜炎の原因は、突然起きたわけではありません。
毎日のケアをしていなかった事が大きく関係しています。
当院に「足底腱膜炎」で来院された方の改善症例
今回、紹介する症例は歩くときに両脚の「足底の痛み」で来院された、72歳の女性の改善事例です。 5年前くらいから、歩くときに足底に痛みが出だして、痛くなったり楽になったりを繰り返して今日まで、だましだましの生活を送っていました。 このまま、この様な状態が続いたら歩けなくなって「寝たきり」になってしまうのではないか?と心配されて知人の紹介で来院されました。 当院の整体施術は、「体の歪み」を痛くない矯正で整えて、足関節周りの筋肉の負担を取り除いて血行を回復させて、硬くなった足底の筋肉を緩めていきます。 しかし、硬くなった筋肉を緩めるだけでは、症状はすぐに戻ってしまいます。 何故なら足底の筋肉が硬くなるのは、「筋力低下」した筋肉が存在しているからです。 ですから、当院では硬くなった筋肉を緩めるだけでなくて、負担のかからないトレーニング・筋力体操で筋力低下した筋肉も回復させていきます。 今回の72歳の女性の方は、週に1回のペースで8回の施術、約2か月で日常生活で歩くときに足底の痛みで悩むことがなくなりました。 再発しないように当院で指導した「自宅ケアの筋力体操」を続けるように指導して施術を終わりました。 |
足底筋膜炎(腱膜炎)とは
長時間の立ち仕事や歩行、ランニングなど足底に過剰に負担の加わる動作を繰り返していると、足底筋膜に炎症が生じて踵(かかと)の内側前方から中央にかけて痛みが生じます。
この症状が足底筋膜炎です。足底腱膜炎ともいわれます。
足底筋膜とは足の指の付け根から踵(かかと)の骨まで、足の裏に張られている強靭な腱の膜です。
足底筋膜炎(足底筋膜炎)の特徴的な傾向としては、
「起床時の歩き出し時に足の裏に痛みが生じる。」
「しばらく歩いていると痛みがなくなる。」
などがあげられます。
足裏の痛み・足底筋膜炎がおこる原因
この動画では、中高年の足底の痛み・足底筋膜炎がなぜ?どのようにして起こってくるのかについて話しています。
“中高年の足底の痛み”と言っていますが、「足底筋膜炎」はどの年代の方でも同じようにして起こってきます。
足底筋膜炎は後脛骨筋が過緊張を起こすと、足底筋膜の役割:ウインドラス機構によって引き起こされてきます。
足底筋膜の役割:ウインドラス機構とは
ウインドラスとは船の「いかり」を巻き上げる機械のことです。
足においては指を背屈させると、“足底筋膜”が巻き上げられてアーチが挙上する働きです。
歩くときに足が地面から完全に離れる少し前に、足の指が床についていて踵(かかと)が床から離れている瞬間があります。
この動きを『踏み返し』と言います。踏み返し動作の際に足底筋膜が疲労して硬くなっていると、
このウインドラス機構の働きで足底や踵に痛みを出す「足底筋膜炎」が起こってきます。
高齢者の足底筋膜炎は「寝たきり」のリスクが高まる
健康のためにとウォーキングやジョギング、ランニングなどで過度に足を使いすぎたり、
疲労で足底のアーチが低下したりすると足底筋膜炎を起こしてきます。
足底の痛み、老化による足の筋力低下は転倒するリスクが高まります。
高齢者の方は転んで足の骨を折ったことをきっかけに歩けなくなり、要介護になってしまう人が少なくないのです。
高齢者の転倒事故は屋外ばかりでなく、自宅の室内でも多く発生しています。
足底筋膜炎(足底腱膜炎)の症状
足底筋膜炎(足底腱膜炎)の症状として主に、
・歩くと踵(かかと)が痛い ・歩くと土踏まずが痛い ・足の裏が痛い ・布団から出る一歩目が痛い ・急に歩いた時に痛い |
などこれらの5つの症状が、足底筋膜炎(腱膜炎)になった人に多くみられる症状です。
どれもただ歩いているだけの時に起こってしまう痛みです。
特に朝、寝起きで歩く瞬間、歩き出す一歩目に踵(かかと)に激痛が走るのが大きな特徴です。
足底筋膜炎(腱膜炎)と3つの大事な足底アーチの関係
足底筋膜炎は足底のアーチの低下が密接に関係してきます。
足底のアーチは弾性のあるテコとして働く小骨の集まりで出来ており、足の骨は互いに強く結合されると同時に全体として可動性をもっています。
このことは足が地面につく時に衝撃を緩和・吸収して、力を分散することを可能にしています。
この目的に適する構築として、足の骨格に弓状の弯曲があります。
この弯曲をアーチといい、3つのアーチがあります。
3つのアーチとは前後方向の縦アーチと横方向の横アーチです。
縦アーチは内側部に作られる高く大きな内側アーチと、外側部に作られる低く小さな外足アーチとに分けられます。
アーチは骨、靭帯、筋肉、の働きにより形成維持されています。
靭帯はアーチに重量が加わっても、骨が離開しないように骨の面で強く結合しています。
下腿の筋肉が筋力低下するとアーチの構造が崩れてきます。
内側部に作られる高く大きな内側アーチの低下した状態が「偏平足」と呼ばれています。
足底筋膜炎は偏平足の方に多くみられる疾患です。
最後までお読みいただきありがとうございました。