腰椎分離症・すべり症が肩こりで悪化するワケ

今回は、「腰椎分離すべり症が肩こりで悪化するワケ」についてお伝えしていきたいと思います。

腰椎分離症・すべり症が肩こりで悪化するワケ

腰椎分離症・すべり症とは

背骨は上から頸椎と呼ばれる骨が7個、

胸椎と呼ばれる骨が12個、

腰椎と呼ばれる骨が5個、

これらの骨が仙骨(骨盤)の上に縦に連なって背骨(脊柱)は構成されています。

背骨の腰部にある骨を腰椎と呼びます。

腰椎の椎間板のついている前方部分は椎体、後方の椎間関節のついている部分は椎弓と呼ばれます。

椎体と椎弓の間には椎弓根があります。

椎弓の部分で骨の連続性が断たれてしまい、椎体と椎弓が離れてしまった状態を「腰椎分離症」といいます。

腰椎分離症は主としてスポーツ活動に伴う腰部への過剰な負荷が原因の疲労骨折で発症してきます。

一般の方の発生頻度は5%程度、スポーツ選手では20%前後という報告があります。

分離症のなかで、後方部分の支持性がないため椎体が前方にずれてくるものを「分離すべり症」と呼びます。

腰椎すべり症とは、積み木のように連なる腰椎が文字通り前方へ滑り出してしまう疾患です。

すべり症は脊椎同士がずれた状態を指しますが、椎間板の老化による不安定性が原因でずれたものを「変性すべり症」と呼びます。

腰椎分離症・すべり症の原因は

腰椎分離症の原因は、先天性のものと後天性のものがあります。

先天性のものは生まれつきのもので、分離以外にも椎体や椎弓の形態異常を認めることが多く、高度なすべり症を生ずることがあり注意を要します。

後天性の腰椎分離症は、多くは子どものころにスポーツなどで腰椎に繰り返し負荷がかかったために、疲労骨折を起こしたものと考えられています。

しかし、スポーツは原因のひとつであり、体質的な要素もあります。

腰椎分離症・分離すべり症は第5腰椎によくみられます。

一方、変性すべり症は椎弓や椎間関節の形態異常に椎間板の変性が加わって起きるとされています。

変性すべり症は女性に多く、大部分が第4腰椎です。

腰椎分離症・すべり症の症状は

最も多い症状は腰痛です。

青少年のスポーツ活動で腰痛が出現する場合は、分離症を疑ってみることが必要です。

成人の場合、同じ姿勢を続けたり、長時間の立ち仕事や重労働のあとに痛みが強くなります。

鈍く重い痛みで、体を後ろに反らせると痛みが強くなります。

また、成人では神経根症状である足の痛みやしびれが出現してくることもあります。

変性すべり症では脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症の症状である間欠性跛行や会陰部のしびれ感などが出る場合があります。

腰椎分離症・すべり症が ”肩こり” で悪化する

「腰痛と肩こり」一見したところ両者には関連がないように思われるかもしれませんが、腰と肩には密接な関連がみられます。

つまり「姿勢」が、腰痛、肩こりに関連してくるのです。

例えば、デスクワークでのパソコン作業や、日常のスマホ操作などが続くと、体は頭が前方に傾いた猫背の姿勢となって、肩こり、首こりなどが起こってきます。

体は構造上、重い頭を細い首で支えなければなりません。

体の中心から頭部が少しでもずれると、支える力は実際の頭部の重さの何倍も必要になります。

そのため姿勢が悪いと頭部を支える首・肩に緊張が生じ、これがさらに背中の筋肉を緊張させて腰に負担をかけて腰痛が起こってきます。

パソコンやスマホは常に首を前傾させているので、頭部を支える首・肩に負担をかけ続けていることになります。

このように普段の何気ない日常生活で簡単に肩こりや腰痛を出してしまうのです。

体は肩だけ、腰だけ、など単独で機能しているわけではありません。

私たちの体は全身の筋肉が「一つのユニット」として連動して合目的に動くように出来ています。

筋肉の慢性疲労で体が歪んで姿勢が悪くなると、普段の何気ない動作で腰部が刺激されて痛みをだしてきます。

腰椎分離すべり症で「腰痛、足の痛み、痺れ」を引き起こしている原因は、年齢、性別、職業、趣味、etc…人それぞれです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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